「とまどい」から「集中」へ
先日、教室でかなりやる気のある生徒さんから次ような質問を受けました。
「家で木彫の練習をする場合、①仕事の後に毎日1時間するか、②休日に8時間するか、どっちがいいですか?」
話を詳しく聞いていくと、①は仕事の後 ...
『夢十夜』第六夜のようにはならないで。
生徒さんの中に本やテレビで以下ような言葉に触れ、感銘を受けたとおっしゃる方がいらっしゃいます。
「木、石の中にあらかじめ像が宿っており、彫るということはその出現を手助けするだけ」
このような言葉は古くはダビデ像で有名な ...
研ぎ機の購入に悩む人々
趣味で木彫をされている方から彫刻刀用研ぎ機の購入を検討していると相談を受けることがあります。私の教室に通っている生徒さんの相談なら受けるのは当然なのですが、事前に問い合わせもない初見の方が急に来られて相談される場合もあります。さらに困 ...
レリーフを彫る方法~ネコ編~
レリーフは2次元と3次元の中間にあたる表現で独特の難しさがあります。ただ、完全な立体物を制作するほど時間を要しませんので、彫刻刀の使い方や木の順目・逆目を理解するのにもピッタリの彫り物です。
今回は写真のネコをレリーフとし ...
包丁の鞘に龍を彫る
海外から京都へ料理の修行に来られている方に、帰国の際に龍を彫刻した包丁の鞘(ケース)をプレゼントしたいという料理人からご依頼。
新しい船出に粋なプレゼント。こちらも力が入ります。
彫りを入れるにあたって注意すべきこ ...
舟形光背(透かし唐草)の彫り方 まとめ
これまでに彫り方を紹介した蓮華三重座に舟形光背(透かし唐草)を取り付けると次の写真のようになります。
以下、舟形光背(透かし唐草)の彫り方をまとめておきますので目次としてご利用ください(クリックすると説明ページにジャンプし ...
舟形光背(透かし唐草)の彫り方 その3(光脚部、身光部、頭光部を彫る)
周縁部に唐草が彫れましたら、最後に光脚部、身光部、頭光部を彫っていきます。
①光脚部を彫るこちらは一般的な後脚部です。以前、蓮華座の彫り方で説明したものをレリーフとして表現したものと考えてください。蓮華座を彫るときにきちん ...
街中で使う無料Wi-Fi
歩いていると年に数回は道に迷っている人から声をかけられます。土地勘のあまりない京都や奈良、滋賀に行ったときも道を聞かれたこともあります。その土地の人のように見えるのか、道を教えてくれそうな優しそうな人に見えるのか、はたまた暇そうな人に ...
舟形光背(透かし唐草)の彫り方 その2(唐草を彫る)
左右対称で厚さも整った舟形の木が用意できましたら、周縁部に透かし唐草を彫っていきます。
①下絵を舟形に彫った木に貼るまずは、舟形の木に下絵をのりで貼ります。唐草を左右対称に彫っていきますので、下絵も左右対称になるように貼り ...
舟形光背(透かし唐草)の彫り方 その1(舟形に彫る)
光背は、仏像の背面を飾っているもので、身体から放たれる光を表現したものです。
今回から数回に分けて、透かし唐草をあしらった舟形光背の彫り方を説明していきます。
①下絵を描くまずは下絵を描きます。光背お