プロフィール

木彫家・仏師:永田宗伸
兵庫県三田市生まれ、大阪市阿倍野区育ち
大阪府立住吉高校卒業
国立大学法人 島根大学生物資源科学部卒業
国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 情報処理研究科
博士前期(修士)課程修了
仏師・桂野圭仙氏に師事
私は、完成を決めきらないまま木と向き合い、彫る行為の中で生じる判断やためらいを重ねながら、かたちの関係性を見出していく制作を行っています。かたちは最初から決まっているのではなく、彫り進める中で立ち現れてくる関係性や選択が、そのまま造形として現れることを大切にしています。素材としての木と身体、意思、刃物との関係を丁寧に見つめることで、静かにかたちが立ち上がっていくプロセスそのものが、私の制作の根幹です。この関係性を通して、観る人が自分自身の内側と向き合う契機を見出せるようなかたちで作品を提示していきたいと考えています。
背景
存在として大きかった祖母の死に立ち会ったことを契機に、29歳で師のもとで仏像彫刻を学び始めました。その後、眼の病により立体視が困難になる局面を経験しましたが、独自の方法で立体感覚を身につけていく過程で、「思いをかたちにする」という制作の原点を見出しました。この経験を通して、かたちの正確さや技巧だけではなく、制作のプロセスに宿る判断と向き合う姿勢そのものを、彫刻として成立させることを大切にするようになりました。





