舟形光背(透かし唐草)の彫り方 その3(光脚部、身光部、頭光部を彫る)

仏像彫刻仏像彫刻の技法

周縁部に唐草が彫れましたら、最後に光脚部、身光部、頭光部を彫っていきます。

①光脚部を彫る

一般的な光脚部(舟形光背の彫り方)
一般的な光脚部
こちらは一般的な後脚部です。以前、蓮華座の彫り方で説明したものをレリーフとして表現したものと考えてください。蓮華座を彫るときにきちんと取り組んでいれば難なく彫ることができるでしょう。よく少し違えば全く違うものととらえて、難しく考えすぎる真面目な方がいますが、落ち着いて取り組んでください。今までコツコツ積み重ねてきたのであればできます。
光脚を彫る(舟形光背の彫り方)
光脚を彫る
先ほどの図のものとは少し違いますので参考程度に。しべは、三角刀で分けてください。

②身光部を彫る

身光部の縁の方に4本の線を描きます。 身光部の縁の方に4本の線を描く(舟形光背の彫り方) 描いた線を三角刀で彫ります。 三角刀で4本の線を彫る(舟形光背の彫り方) 4本の線で分けた部分を以下のように、キワ刀や丸刀を駆使して均等に彫っていきます。これもパターンですので、ひとつできればできます。 身光部を彫るときに使う彫刻刀(舟形光背の彫り方) 細かな彫りをほどこす(舟形光背の彫り方)

③頭光部を彫る

頭光部も身光部とおなじように縁から4本の線を描き、細かな彫りをほどこしていきます。 頭光部も身光部と同じように(舟形光背の彫り方) 最後に中央の方に蓮弁を彫って完成です。これも蓮華座が彫れるならできるでしょう。 中央部に蓮弁を彫る(舟形光背の彫り方) 仕上げる(舟形光背の彫り方)

舟形光背(透かし唐草)の彫り方

  1. 舟形に彫る
  2. 唐草を彫る
  3. 光脚部、身光部、頭光部を彫る ←現在表示しているページ