舟形光背(透かし唐草)の彫り方 その1(舟形に彫る)

仏像彫刻仏像彫刻の技法

光背は、仏像の背面を飾っているもので、身体から放たれる光を表現したものです。 今回から数回に分けて、透かし唐草をあしらった舟形光背の彫り方を説明していきます。

①下絵を描く

まずは下絵を描きます。光背および仏像の赤丸のところが重なるように、彫り上げた立像の大きさに合わせて、描いた下絵を拡大または縮小印刷しましょう。
舟形光背(透かし唐草)の下絵(舟形光背の彫り方)
舟形光背(透かし唐草)の下絵
髪際と頭光が一致するように(舟形光背の彫り方)
髪際と頭光が一致するように
「頭光部」は仏像の頭の後ろに位置し、「身光部」は身体の後ろに位置します。「光脚部」は光背の脚の部分にあたり、「頭光部」と「身光部」を囲むように「周縁部」があります。「枘(ほぞ)」は台座に埋め込む部分です。 今回は透かし唐草ですので、周縁部には透かし唐草(黒く塗りつぶした部分を透かした唐草)を彫ります。

②板材を用意し、余計な部分をカットする

板材を用意する(舟形光背の彫り方)
板材を用意する
下絵に合わせて余計な部分をカット(舟形光背の彫り方)
下絵に合わせて余計な部分をカット
下絵を板材に重ね合わせて、下絵と重ならない部分をのこぎりで取り除いていきます。

③舟形にしていく

のこぎりで取り除いたものを舟形に彫りこんでいきます。
周縁部を湾曲させ舟形に(舟形光背の彫り方)
周縁部を湾曲させ舟形に
舟形にしていく(舟形光背の彫り方)
舟形にしていく
「頭光部」および「身光部」、「光脚部」を「周縁部」より少し厚めに残します。周縁部はほぼ均一な厚さになるようにしましょう。
周縁部以外を厚めにしておく(舟形光背の彫り方)
周縁部以外を厚めにしておく
周縁部裏側のカーブ(舟形光背の彫り方)
周縁部裏側のカーブ
「舟形光背(透かし唐草)の彫り方 その2」では、「周縁部」への透かし唐草の彫り方を説明します。

舟形光背(透かし唐草)の彫り方

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  2. 唐草を彫る
  3. 光脚部、身光部、頭光部を彫る