高橋製作所の特殊研磨機

高橋製作所の特殊研磨機

趣味で木彫をされている方から彫刻刀用研ぎ機の購入を検討していると相談を受けることがあります。私の教室に通っている生徒さんの相談なら受けるのは当然なのですが、事前に問い合わせもない初見の方が急に来られて相談される場合もあります。さらに困ったことには他の教室に通っている方から相談されることもありました。私の工房は研ぎ機の相談所でも、展示場、代理店でもありません。頼られれば力になりたいところですが、時間や体調などの制約もありますので、残念ながら今後はお応えできませんので、あしからずご了承ください。

とは言いつつ、彫刻刀用研ぎ機を選ぶポイントを簡単にではありますが説明します。参考にしてみてください。

研ぎ機を購入したい理由、購入に踏み切れない理由

私の工房に相談に来た方に共通のパターンが見られました。

購入したい理由

①いつでもよく切れる彫刻刀を使いたい

 以前に「切味鋭い彫刻刀を使おう」で説明したとおり、切味は大切です。家でバリバリ彫る方がほしくなるのは分かります。

②研いでもらうための料金が高い

 研ぎ屋に頼んだら1本300円ほどかかり研ぎ代だけでバカにならないのだそうです。教室によっては一本ごとに研ぎ代が必要なところもあるそうで、自分で研ごうと考えたとのことです。

購入に踏み切れない理由

①実物を見てから買いたい

 サイズや動いているところ、研いでいるところを実際に見てから買いたいそうです。現物を探しても置いているところが少ないので、うちに来られたのでしょうか・・・。

②価格が高い

 数万円~10万円ほどするものですから購入に慎重になっているようです。

③自分で研げるか心配

 こればっかりは何とも言えません。どなたかから教えもらうか、本やネットで研究して、実際に自分で研いで失敗しながら習得していくしかないと思います。

清水製作所の研ぎ機で違いを見る

 清水製作所が大きさや付属品、価格などが違う3つの機種を販売しています。違いを見ていくと自分に必要な機種の特徴が何かが分かってくると思います。清水製作所のものに限らず選ぶ際に参考になることでしょう。
切味鋭い彫刻刀を使おう

清水製作所の彫刻用研ぎ機(M-10N型)

 以下、3機種(M-7型、M-6型、M-10N型)の性能表の一部を清水製作所のホームページから抜粋し、比較したものです(2017年5月25日現在)。いずれの機種も上の写真のように、円盤の砥石、金板・布バフなどが一本の軸に通され、スイッチにより回転する構造となっています。
M-7型M-6型M-10N型
①横幅350mm400mm660mm
②奥行150mm230mm330mm
③高さ150mm195mm375mm
④重量5.5kg12kg28kg
⑤定格時間30分連続連続
⑥回転数(一分あたり)1400回(50Hz)
1700回(60Hz)
1450回(50Hz)
1750回(60Hz)
1000回(50Hz)
1160回(60Hz)
⑦WA砥石(直径×幅)なしなし150mm×19mm
⑧PVA砥石(直径×幅)60mm×10mm125mm×10mm・150mm×19mm
・125mm×10mm(R付き)
⑨布バフ(直径×幅)60mm×15mm・125mm×20mm
・125mm×10mm
・150mm×25mm
・150mm×10mm
・50mm×6mm
⑩フェルトバフ(直径×幅)・60mm×4mm
・60mm×6mm(山型)
・125mm×5mm
・100mm×6mm(山型)
・100mm×6mm(山型)
⑪皮バフ(直径×幅)・60mm×4mm
・25mm×3mm
 なし なし
⑫金板(直径×幅)60×3mm125mm×4mm145mm×8mm
⑬参考価格(税抜き) 43,000円 55,000円 100,000円

①~④・・・サイズ、重量は、購入するときに必ず考慮する必要があります。「M-7型」は小さく軽く、持ち運びもできます。「M-6型」、「M-10N型」は重いので据え置きになるかと思います。また、大きいサイズの方が小さい刃物から大きい刃物まで安定して研げるように個人的には思います。

⑤・・・負荷をかけての連続使用。「M-6型」、「M-10N型」は連続使用ができ、「M-7型」で30分です。軽く研ぐ程度なら30分で十分かと思います。

⑥・・・一分あたりの回転数。私はゆっくりの方が研ぎやすいと思いますが、早い方が研ぎやすいという方もいます。慣れの問題でしょうか。

⑦~⑪・・・刃物を研ぐときは粗い粒度の砥石で研ぎ、徐々に細かい粒度の砥石に変えながら研ぎます。⑦WA砥石が粗く、⑧PVA砥石が中程度となります。⑨~⑪は青棒などの研磨剤を塗り、仕上げの研ぎとして使用します。

⑫・・・金板(かないた)に青棒を塗って、刃の裏を研ぐときなどに使用します。これはぜひほしいところ。

さいごに

購入は自己の責任でお願いします。