文様の彫り方 その3 ~麻の葉、紗綾形(さやがた)~
今回は「麻の葉」と「紗綾形」の彫り方を説明していきます。
「紗綾形」は卍(万字)を斜めに崩して連続しているので「卍崩し」「卍つなぎ」と呼ばれることもあります。
少し細かい彫りものですが、文様の彫り方 その1 ~格子(こうし)から鱗(うろこ)~と文様の彫り方 その2 ~雷文(らいもん)~を彫ることができる方であれば問題ないでしょう。
準備
カーボン紙ではがき大の木に麻の葉と紗綾形を写していきます。下絵はここ(麻の葉と紗綾形のPDF)よりダウンロードできますのでご利用ください。
1.麻の葉の彫り方
まずは、麻の葉を三角刀で線彫りしていきます。
次にキワ刀や平刀で三角形の斜面を彫っていきます。文様の彫り方その1で説明した鱗文様の彫り方とほぼ同じ彫り方ですので詳しくは割愛します。
最後に三角刀で文様を彫りなおして完成です。
2.紗綾形(さやがた)の彫り方
紗綾形は、文様の彫り方その2で説明した中央が低い雷文の彫り方とほぼ同じです。
まずは低くなる部分を三角刀で線彫りします。
次に斜面を彫って完成です。今までより下絵のサイズが小さいですし、斜面はキワ刀で薬研(V字)に彫った方がキレイに仕上がるかと思います。