文様の彫り方 その6 ~三枡繋ぎ(みますつなぎ)、三枡散らし(みます散らし)~

小物・創作木彫の技法

「三枡文(みますもん)」は大・中・小と三重の枡を入れ子にして上から見た形を文様化したものです。

 

今回は三枡文で構成された「三枡繋ぎ(みますつなぎ)」と「三枡散らし(みます散らし)」の彫り方を説明していきます。

 

1.「三枡繋ぎ(みますつなぎ)」の彫り方

カーボン紙ではがき大の木に「三枡繋ぎ(みますつなぎ)」と「三枡散らし(みます散らし)」を写していきます。下絵はここ(三枡繋ぎと三枡散らしのPDF)よりダウンロードできますのでご利用ください。

三枡繋ぎと三枡散らしを木に写す

用いた彫刻刀は、キワ刀と平刀の2本です。

キワ刀、平刀

三枡の赤線の箇所にキワ刀を用い、一定の深さで切り込み、緑色矢印線は矢印の方向に向かっていくつれ徐々に深く切り込みます。青部分を平刀またはキワ刀で斜面に彫っていきます。

断面は次のようになります。

三枡文の断面図

三枡の外側の枡から内側の枡に向かって順に彫ると次のようになります。

下絵も消えるように三枡をひとつづつ丁寧に彫って完成です。

2.「三枡散らし(みます散らし)」の彫り方

「三枡散らし」は「三枡繋ぎ」とほぼ同じ彫り方です。

ただ今回の散らしには三枡に重なり合っている部分があります。この付近をきれい見せるため、適宜、黄色の部分のように三角面をキワ刀の先っぽで彫っています。

 

他にも三角面を適用しているところがありますが各自で考えてみましょう。

今夜は皆の健康を願って乾杯

文様の彫り方

  1. 格子(こうし)から鱗(うろこ)
  2. 雷紋(らいもん)
  3. 麻の葉、紗綾形
  4. 青海波(せいがいは)、七宝つなぎ
  5. 檜垣(ひがき)、組亀甲(くみきっこう)
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  8. 文様の彫り方 ~分銅繋ぎ(ぶんどうつなぎ)、立桶(たてわく)~