文様の彫り方 その7 ~流水~
「流水文」は、水の流れ、蛇行を文様化したものです。
今回は 2種類の流水文の彫り方を説明します。
用いた彫刻刀は、キワ刀と浅丸刀、丸刀の3本です。
準備
カーボン紙ではがき大の木に流水文を写していきます。下絵はここ(流水のPDF)よりダウンロードできますのでご利用ください。
1.流水1 の彫り方
下図赤色矢印線については、矢印方向に向かっていくつれ徐々に深くなるように切り込みをキワ刀で入れます。黒色の箇所は切り込みと交わるように浅丸刀で滑らかな曲面を彫っていきます。
断面は次のようになります。
下絵も消えるように丁寧に彫って完成です。
2.流水2 の彫り方
流水1の彫り方とほぼ同じです。赤色線は矢印方向に向かっていくつれ徐々に深くなるように切り込みをキワ刀で入れます。オレンジ色の箇所は切り込みと交わるように浅丸または丸刀で滑らかな曲面を彫っていきます。
次に緑色の線をキワ刀でV字に彫っていきます。
お好みの角度、深さで切り込みを入れ、その切り込みに交わるようにもう一度切り込みをいれます。この角度、深さによって、線の太さも変わるので色々試してみましょう。その際、V字がガタガタするなどして、水の流れを殺すことのないように注意しましょう。