利き手ではない手を意識して使うトレーニング

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今回は利き手でない方の手を意識して使えるようにするトレーニングを紹介していきます。

利き手でない方の手を使えると圧倒的に有利になる

精度と力強さが両立した彫りを会得するには、いかに右手と左手を連動してを使えるようにするかが肝になってきます。

例えば、私が両手を使って精度を高めて彫った場合が100%とすると、左手だけで彫ると1%、右手だけですと10%ぐらいの精度に成り下がります。技としてあえて精度を下げて彫ることもあるのですが、できることが限られます。

木彫以外にも、スポーツや日常生活など身体の動作が必要なことに好影響をもたらしますので、早めに使えるようにすることをオススメします。

なぜ意識して使わないといけないか?

応用が利かないからです。精度の高い彫り方を会得するには、微妙なチューニングを繰り返す必要があります。無意識でやみくもに彫刻刀を振り回しても、意味のないスイングに過ぎません。上達の道を歩むには、意識の通った意味あるスイングができることが条件になります。

意識できているつもりの方も大勢いらっしゃいます。今回のトレーニング通してどこまで意識して利き手でない方の手を使えるか確認するのもいいかもしれません。

トレーニング方法

基本、私が会社員時代にやってきたことがベースになります。みなさんも工夫してトレーニングを楽しんでください。新しいトレーニング方法を自分で考えるのもいいですね。

レベル:低

・電車の吊り輪を握る

電車の吊り輪を握る

移動途中のちょっとした時間にできます。電車の揺れを利き手でない方の手で感じてみましょう。

・カバンを持つ

カバンを持つ

利き手でやりがちなことを全て逆にしてみてください。

・スイッチON/OFF

スイッチON/OFF

スイッチに手を伸ばすまでの距離感など違和感があるかもしれません。脳には刺激がいってそうです。

・右手の近くにあるものは右手で取り、左手の近くにあるものは左手で取る

家の鍵、スマホ、タオル、日常で掴む動作をするときは、そのものに近い方の手で掴んでみてください。左手で掴んで、右手に渡して右ポケットに入れるなど左手、右手の連動動作もいいですね。

レベル:中

・指を単独で動かす

親指、人差し指、中指、薬指、小指を順番に単独で曲げたり伸ばしたりします。歩きながらもできますし、お手軽です。私ははじめ全然出来ませんでした。右手、左手の両方でやってみましょう。

・スマホの操作

スマホの操作

正確なタッチが要求されます。

・歯磨きをする

歯磨きをする

歯をひとつひとつ、歯ブラシのあたる角度もイメージしながら丁寧に磨いてください。イメージと腕の動きをつなげるトレーニングにもなります。虫歯にならないようにするというプレッシャーもかかって効果的です。

・スプーン、フォーク使う

スプーン、フォーク使う

手首の動作も意識しながら口元に運ばなければなりません。美しく使いこなしましょう。食べ方が汚い方は、自分を見つめ直すトレーニングになります。

レベル:高

・お箸を使う

無意識は素晴らしいものですが、時にはそれがなぜできるのか分からないということが起こります。私は利き手ではない方の手でお箸を使おうとしたとき、お箸をどのように使っているか分からないことを理解しました。そこからは意識の出番です。お箸を使うという動作を分解して、感触も合わせて再認識するということを繰り返していきました。これは利き手を意識して使うことにもつながりました。

お箸を使う

頭には強烈な負荷がかかります。そこを冷静に対処していき、自分の眠った能力を呼び起こしましょう。

硬いもの、柔らかいものを感じながらお箸で取り、口元に運んで食します。

余裕が出てきたら煮魚に挑戦してみましょう。そもそも利き手でもきれいに食べられないなら、利き手で最後まできれいに食べきる練習をしましょう。

さらに余裕が出てきたら、外食、飲み会のときもすべて利き手でない方の手で飲食し、誰にも違和感を抱かせなかったらあなたの勝ちです。

変化を楽しむ

変わっていく体験は楽しいことです。新しい自分になっていくのはワクワクします。楽しみながら変わっていけるならたぶん大丈夫です。

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