仏像の知識を説明した本はたくさんありますが、情報を羅列しただけで読みにくいものが多いように思います。そのような本が多い中、良い本を見つけました。

マンガでわかる仏像』(監修:三宅久雄、イラスト:永田ゆき/誠文堂新光社)です。

マンガで分かる~という本は分野を問わずありますが、マンガで説明する分、内容が薄くなりがちです。しかし、この本違います。

マンガの主人公である大学二年生の仏田明日子(ほとけだあすこ)が様々な仏像とからみながら、仏像のことを知っていくというような内容なのですが、とにかくゆるいです。仏像が自宅にきて普通に明日子と話をしています。ときには、仏像がコーヒーを飲んでいたり、ポテトチップスを食べいたり、計算機を使ったりというように、これまでにない斬新さなのですが、しっかりとポイントおさえているのです。良い意味でゆるさを保ちながら、仏像の知識が身につくようになっているのです。

また、マンガ以外に仏像の解説をしている箇所もあるのですが、コンパクトで明解な文章が素晴らしいです。今までの仏像の解説本といえば、普段使っていないような用語を盛り込んで、意味説明のないまま分かりにくく煙に巻くというような印象のものが多いのですが、随所に用語説明もあり、読者に伝えようという気持ちが伝わってきます。

読者目線で無理なく知識がつくようにしたという点で画期的な一冊だと思います。