内面のコンディション
基礎技術の習得プロセス」を歩むことが困難となることがあります。今回は、内面のコンディションの乱れ、原因、整えるためのヒントについて書いてみます。
内面のコンディションが乱れると、「
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内面のコンディションの乱れ
内面のコンディションの乱れを視覚的に単純化して説明していきます。 まずは、内面のコンディションが正常な状態です。目の前に彫る対象だけがあり、他に無駄なことを考えず落ち着いて集中できます。 そこに上手くできない問題が出てきたとしましょう。何でもいいのですが、彫れば彫るほど彫りあとが汚くなるとします。 ここで、できない問題に集中して取り組めればよいのですが、平静さを失い感情的になり、退屈や不安、苛立ち、焦りが生じる場合があります。 さらに思考が乱れ、過去、未来が頭を駆け回ると、目の前のことに集中すること、今を生きることが困難になります。 エネルギーは分散され、通常できるはずの観察もできなくなり、以前「観察することの重要性」で書いた"観察することを大切にされない方"の傾向に近づいていきます。観察することを大切にされる方 | 観察することを大切にされない方 |
特徴をつかんで彫っている | 山カンで彫っている |
失敗してもすぐに気づく | 失敗しても気づかず、どうしようもない状態になって初めて気づく |
同じ失敗をしない | 同じ失敗を繰り返す |
自分のやっていることをしっかり認識できる適切なペースで彫っている | 自分のやっていることを認識できないほど早いペースで彫っている |
上手くいかないところがあったらできるように努力する | 上手くいかないところがあったら勢いだけで乗り切ろうとする |
作品を作る過程で迷い悩みながらもベストを尽くし、最終的な完成度が高い | ぐだぐだになり完成度が低い、未完成で終わる |