上達しながら彫る

仏像彫刻心得、心構え

木彫をし始め、思うように彫れないと感じる方が多いです。 木彫の難しさがわかるとともに自信を失うこともあるかもしれません。 そういったときに思い出してほしいことが「上達しながら彫る」ということ。 このことが分かっていないと、今持っている力だけでやみくもに彫り進め、いつまでたっても、ぐちゃぐちゃなかたちしか彫れません。素直に真摯に取り組めば、必ず上達します。 昔を思い出せば分かると思います。上達する体験は誰もがしています。 走る、唄う、書くといったこと、様々なスポーツ、趣味、生まれてきてから今まで、数えあげればきりがありません。はじめから上手くできたこともあれば、練習して少しずつ上手くなったこともあるはずです。 木彫も同じです。ただ、まずは何ができて、何ができてないかをはっきり知る必要があります。教室はそれを知るきっかけになるでしょう。 自分のできないことをはっきり認識し、どうすれば乗り超えることができるかを考え、実践します。すぐに乗り越えることもできることもあれば、できないこともあります。その繰り返しです。たとえ結果的にまずくても、その過程で必ず何か会得しています。 繰り返しの中にヒントががあります。