字の彫り方 ~準備~
お待ちかね、字を彫るシリーズのスタートです。
基本の詰め合わせ 「永」で練習
書道で『永字八法(えいじはっぽう)』という言葉があります。これは、漢字の「永」には、トメ・ハネ・ハライなど楷書に必要な技法8種が全て含まれていることを表しています。
文字を彫るシリーズでは、「永」を様々な彫り方で彫り、基本的な文字彫りのマスターを目指します。
『永字八法』
『永字八法』の中身を知っておくと、意識して彫り進めることができ、他の文字でも応用できるかもしれません。ここで『永字八法』を簡単に説明しておきます。
永字八法の基本技法1 側(ソク)
永字八法の基本技法2 勒(ロク)
永字八法の基本技法3 弩(ド)
永字八法の基本技法4 趯(テキ)
永字八法の基本技法5 策(サク)
●勒(ロク)と策(サク)の違い
勒・・・最後に力を入れて止める(トメ)
策・・・最後に上向きに抜く
永字八法の基本技法6 掠(リャク)
永字八法の基本技法7 啄(タク)
●掠(りゃく)と啄(たく)の違い
掠・・・左下へカーブを描きながら払う
啄・・・直線的に左下へ真っすぐ、短く、早めに払う
永字八法の基本技法8 磔(タク)
準備
カーボン紙ではがき大の木に「永」の字を写していきます。下絵はここ(永のPDF)よりダウンロードできますのでご利用ください。
次回から具体的に彫り方を説明していきます。
字の彫り方
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