作品サイズを決める目安
木彫作品の作る際にサイズを決める目安について書き記していきます。感覚的な部分もありますが、検討の一助になれば幸いです。
教室内で作ることを想定していますので、大きくてもリュックなどに入れて家と教室間を移動できるサイズをここでは最大サイズとします。
検討項目が多いと余計に悩ませてしまうので、以下にしぼり順に説明していきます。
- 魅力
- 置き場所
- 彫る量、精度、観察力
魅力
作品によっては、小さい方がかわいく見える場合がありますし、大きい方が迫力を出せる場合があります。その作品の魅力を十分にひき出せる作品サイズをイメージしましょう。
置き場所
物理的に置き場所には制約がありますので、どこに置くかある程度考えておくとサイズが決めやすいです。プレゼントする場合でも、相手のことを考えて、これぐらいのサイズだと喜んでもらえるかなとイメージするのも大切です。
彫る量、精度、観察力
一般的にサイズが大きいと彫る量が多くなり、サイズが小さいと彫る量が少なくなります。したがいまして、サイズが大きいとたたきのみで量を減らすことが主となり、サイズが小さいと彫刻刀で量を減らすことが主となります。
また、サイズがあまりに小さいと一刀あたり(彫刻刀の刃を一回入れて彫る)の影響が大きいです。例えば、大きい熊の木彫りをそのまま縮小して作るとすると、一刀一刀を細かく動かして彫る必要があるため、細やかに彫る技術および、その細やかさを観察する技術が格段に上がります。また彫りカスが残ると作品が小さいだけに目立ってしまいます。
その他、安定して彫るための指のポジションが作品サイズやかたちによって大きく変わります。全てのサイズをカバーするのは困難ですので、経験を通して自分の得意なサイズを見つけていくことも大切です。
人によっては、作品サイズを変えると急に上手くなったり、下手くそになったりすることもあるんで、めげんとがんばるんやで。