教室の詳細

教室理念

ホリビトの木彫教室は、「木と向き合う時間を通して、自分の感覚を深く育てる」
という理念のもとに開かれています。

木を彫る行為は、目で見るだけでは辿り着けない“身体の感覚”を育てます。
刃が木に触れる手応え、香り、音、抵抗の変化。それらを丁寧に受け取りながら、
自分自身の内側と対話するように作品が生まれていきます。

技術だけでなく、木にふれる時間そのものが、日常を豊かにし、心を整えるひとつの営みとなること。それが ホリビト の願いです。

大切にしていること

  • 作品を「自分を頼りして」つくること(自分を頼りできる力を身につけること)
  • 木の声を聞き、素材を尊重する姿勢
  • 形を生み出す“身体の使い方”を重視
  • 結果だけでなく、過程を大切にすること

指導方針と技法

ホリビト の木彫教室では、初心者から経験者まで、それぞれの段階に合わせて
“確実に彫れる人”を育てる指導を行っています。

単に木を彫るのではなく、刃物の持ち方、どこに力を伝えるか、刃先と自分の意識をどう一致させるかこうした 彫刻刀のコントロールを、独自の方法で身につけていきます。

これらを身体で覚えていくことで、初心者でも驚くほど自然に彫刻の世界へ入ることができます。

カリキュラムを通して基礎が身につくと、多様な木彫表現へと広がり、
自分の感性を作品として立ち上げる力が育ちます。

ホリビトの木彫教室は、彫刻刀を扱う“身体感覚”を磨き、木と自分に静かに向き合いながら、
確かな成長と深い充実を得られる場です。

コース詳細(自由/仏像)

実用品、創作、仏像まで幅広い木彫に対応しています。コースによりカリキュラムは異なります。

『自由』コース

思いつきの造形から本格的な作品制作まで幅広く対応。自分の表現を深めたい方に。

『仏像彫刻』コース

伝統的な造形方法を現代的に解釈しながら学ぶコース。

なお、仏像コースは「仏像ほんわか」コースと「仏像基礎・本科」コースに別れています。一般的な仏像を彫ることを目指すコース「仏像基礎・本科」は彫り上げるのに時間がかかりすぎるとの声があったため、極力難しさを省略した仏像を彫るコース「仏像ほんわか」を設けました。

※教室は特定の宗派に関係しているわけではありません。また、勧誘なども行っておりません。

仏像ほんわかコース

片手サイズの仏像作りやすさを優先した、片手サイズの仏像を彫るコースです。

仏像基礎コース、本科コース

一般的な仏像を彫るためのコースです。

講師メッセージ

木を彫ることは、自分の内側と静かに向き合う時間です。

形が少しずつ立ち上がる喜び、うまくいかない日の感覚、刃がすっと通る瞬間の気持ちよさ。

そうしたひとつひとつが、作品づくりを超えた体験となると考えています。

ホリビトで、その時間を共にできることを楽しみにしています。

よくある質問

木彫教室への入会を迷っている方からよくいただく質問にお答えします。

今まで彫刻など一切していなく不安です

習いに来られる方の90%以上が、小学生以来彫刻刀を使っていない方ばかりで、美術の専門教育を受けた経験もありません。

新しいことに挑戦する際、不安を感じるのはごく自然なことです。どうぞ安心してお越しください。

彫る理由は必要ですか?

木彫に限らず、何かを始めるときに、必ず明確な理由が必要とは限りません。スポーツや趣味なども、「楽しそう」「やってみたい」といった直感がきっかけになることが多いのではないでしょうか。

「彫ってみたいと思ったから彫る」。それだけで十分な動機です。
 誰かのために彫る、自分のために彫る、理由は人それぞれです。

私でもできますか?

できるかできないかは、性別、職業に関係ありません。あなたの気持ち次第です。

はじめから上手に彫れる方はほとんどいません。現状の自分の力で彫ろうとせずに、習うことで地力が発揮され、彫れるようになると考えた方がよいでしょう。

焦らず、時間をかけて取り組む姿勢が大切です。

どのように進めていきますか?

基礎はカリキュラムに沿って、段階的に指導します。
学ぶべき内容が明確なので、集中して取り組めば確実に上達していけます。

「見て覚える」だけでなく、「対話しながら学ぶ」ことを大切にしており、少人数制ならではの指導スタイルです。

どれぐらいの期間でひとつを彫り上げることができますか?

個人差が大きいため一概には言えませんが、当教室では「自分の力で彫り上げること」を目標としています。

教室によっては先生が大半を彫ってしまうこともありますが、当教室ではそのような指導は行っておりません。生徒が自らの手で完成させることを最優先とし、そのためのサポートを丁寧に行います。

かかる時間は、取り組む姿勢や使える時間によって変わりますが、自分の手で仕上げたときの達成感は格別です。

今すぐではなく将来的に入会したいと思っていますが、体験教室に参加することはできますか?

はい、可能です。

数か月後、数年後に始めるかどうかわからなくても、今の自分の気持ちを確かめる意味でも、体験教室への参加をおすすめします。

まずは「やってみる」ことが大切です。

ただし、年齢とともに体力の衰えが出てくるため、少しでも早く始めることをおすすめします。老いや病を超える努力は簡単ではありません。

対象年齢はありますか

現在は主に20代〜70代の方を指導しています。
基礎から丁寧に教えますが、高度な内容も含まれるため、始めるのに適した年齢はおおよそ10代後半〜60代です。

入会するまでにしておくことはありますか?

特別な準備は必要ありませんが、強いて言えば、左右の手指や手首のマッサージやストレッチを行い、手に刺激を与えておくと良いでしょう。

特に薬指・小指は日常的にあまり使われないため、動かしにくい指です。今から意識して動かすことで、彫る際に役立ちます。

彫刻刀の使い方は入会後にしっかり学ぶのがベストです。独学でクセがついてしまうと、それを直すのに時間がかかってしまいます。

経験者も受け入れていますか?

他の教室や専門学校、大学で学んでいて、自分で彫る力が一向に身につかない方、地力をつけたい方、不安がある方も受け入れています。これまで不明確であったことを解決し、木彫をより深く理解しながら取り組みましょう。ただし、余計なプライドは成長の妨げになりますので、一から学び直すつもりでお越しください。

費用はどれくらいですか?

入会金、おけいこ代、道具代(彫刻刀、計測器具)、材料代ぐらいです。彫刻刀は、はじめは数本でよく、必要に応じて買い足していくとよいでしょう。

入会金・おけいこ代:各教室のページを参照

彫刻刀:一本2千2百円前後(ごく一部5千円前後のものもあり)

計測器具:トースカンで5千円ほど

材料代:カリキュラムで基礎を学ぶ場合、ひと作品で数百円~数千円

彫刻刀、トースカン、材料は教室で販売しています。

必要な彫刻刀をそろえない場合、彫刻を教えることができませんので必ずそろえてください(不要な彫刻刀をこちらから購入させることは一切していません)。また安物は切れ味など使用時に問題が生じることが多いのでお控えください。

お申し込み

体験希望・入会相談はお気軽にお寄せください。