仏像の彫り方~基本は同じ~

仏像彫刻仏像彫刻の技法

仏頭の彫り方~釈迦如来編~で学んだ彫り方は仏像の本体を彫るときにも応用できます。高さ12cmほどの小さな阿弥陀さんを例に説明します。 以下は左から右の順に彫り進めたものです。 仏像の彫り方(基本は同じ) かたちが次第にあらわれるのが分かると思います。 仏像の彫り方(用材) 元は直方体の用材です。トースカンで基準となる線を引いていきます。 仏像の彫り方(木取) のこぎりなどで不要なところはカットします。顔や胴などの比率の基本ある程度決まっています。ここでは顔を少し大きめにしました。 仏像の彫り方(荒彫り) 仏頭と同じように角を取っていきます。角をどれだけ取るかは経験が必要となりますが、衣の下にはお腹があり、腕があり、足がありというように身体を少し意識すると取りやすいでしょう。 仏像の彫り方(小造り1) お顔、頭、衣とおおままに彫っていきます。左右対称に気をつけ、イメージをふくらましながら彫り進めます。彫っている途中に迷いが生じたら、迷わずトースカンで基準となる線を引き、お顔や衣のしわなどを下書きをするとよいでしょう。 仏像の彫り方(小造り2、仕上げ) 細部を丁寧にゆっくり彫り進めて仕上げています。 各手順を確実丁寧に彫り進めることで、かたちはあらわれます。